2013年1月15日火曜日

豆柴 葵の行動 ミニュチュアダックスフントとの比較

葵パパです。
豆柴 葵が我が家に来て、3週間ちょっと。
ようやく、葵も飼主夫婦も環境の変化とペースに慣れてきたように思います。

我が家には以前、ミニュチュアダックスフントの女の子がいました。4年前に15歳で無くなってしまいましたが・・・。

葵が来てからの毎日は、洋犬のミニュチュアダックスフントと、日本犬である葵の行動や立ち振る舞いや学習スピード等の違いに、驚いたり感心したりする毎日です。

豆柴は柴犬を室内飼い出来るように、個体の小型化を主テーマとして品種改良を重ねてきたもので、豆柴論争に見られるよう、品種としての完全な固定には至っていないと言われます。
葵は明らかに同時期に産まれた一般の柴犬より小型ではありますが、違った視線から見る限り、狆のようなお座敷犬としての適正を持った品種の改良までには至っていない、日本の猟犬としての凛凛しさ、雄雄しさを持った小型犬と位置づけます。例えば、日本スピッツが形状的に固定されながら、鳴き声という大きなウィークポイントが原因に昔の大ブームが去ってしまいましたが、性質の改良に取り組み、現在の大人しい品種となったような改良までは至っていないということです。

私は、伝書鳩(レース鳩)を使ったレース、鳩レースに30年近く取り組んできた経験を持ちます。
種鳩の血統やレース成績(距離、天候等の展開)、体形、骨格構成、羽質、羽の形状、肉質、羽色、目の色素、爪の色素、性格、成長速度等をもとに、配合を考え、鳩舎毎の品種改良を行います。私の鳩舎は、悪天候、長距離レースを志向し、特に肉質と翼の形状、そして優秀な頭脳を持った鳩の作出を心がけ、青森県からの800キロレースで2回の総合優勝が出来ましたので、一応、一定水準以上の知識と経験は、鳩の改良に関しては持っていると思います。

さて、本論の豆柴とミニュチュアダックスフントとの行動等の比較です。
結論から述べますと、豆柴の葵には、狩猟犬や番犬として使役行為が行動の中に多く見られ、家庭内犬として固定したミニュチュアダックスフントのように、我が家に来たその日のうちに、腹を見せて誰にでもじゃれつくような、良く言えばフレンドリーな、悪く言えば無防備な行為は一切見られません。幼犬ながらゲージの中から、じっと我々飼主の行動を観察し、自分の置かれた環境変化の把握に努めているのが強く感じられました。

また、豚の骨をおやつとして与えても、ミニュチュアダックスフントはかじるだけかじって、後は無関心になっていましたが、葵は骨の残りを自分の寝床の毛布の下に隠してしまい、時々、それを出してきてかじって、また隠しています。
その他、帰宅して脱ぎおいた私の靴下を、我々の一瞬の隙をとらえ、寝床に持っていったり、強い狩猟本能によるものと思われる行動が多々見られます。

お座り、お手、伏せ、待ての基本的な飼犬コマンドを教えても、お座りと待てはミニュチュアダックスフントに比べ早く覚えましたが、お手と伏せの覚えが遅いようです。
そして何よりも、投げたボールを持ってくる行為については、全く覚えようとしません。そもそも、ボールを投げても、全く無関心で、ボールを投げた私が拾ってきて、葵と遊ぶという立場の逆転が生じている始末であります。

これは、ドイツの穴熊猟犬であるダックスフントを祖先に持つ、ミニュチュアダックスフントの「フント」は、英米犬でいうところのハウンドドック=猟犬の変形であり、鉄砲を主体とした猟の実施形態の違いに起因するものではないかと思われます。ミニュチュアダックスフントは、ボール拾いが本能に強くあるようで、何も教えなくても嬉々としてコマンドに従っていたので、生後2ヶ月で我が家に来て、概ね5日で覚えました。

そしても何よりも最も強く感じる違いが、行動範囲を自分で特定する縄張り意識です。葵はゲージを自分だけの場所として認識し、出来る限り、糞尿はゲージの外でしたがります。当初、ゲージ内に犬用トイレを設置しましたが、この行動に気付いたため、ゲージ外にトイレを設置したところ、そちらで用を足すべく、我々を呼びます。
我が家は2世帯住宅になっており、下の世帯とは、薄いカーテン1枚で仕切っております。葵が我が家に来てから、特に母親は、葵見たさにカーテンの国境を毎日越境してきます。某国間国境であれば、紛争ものですが・・・。
ところが、葵は絶対に国境を越えることはありません。私が下世帯に侵入し、葵の名前を笑顔で呼んだり、エサを見せても、顔を覗かせているだけです。
我が家の隣に、柴犬の老犬が飼われています。子犬の頃から頭をなでたり、抱っこしたり、大変仲良くさせてもらっていますが、フェンスを越えて手を出して頭をなでようとした折には、激しく牙を剥いて吠え掛かります。老犬となっても、自分の国境を正しく認識し、番犬として働き続けているのです。家の前の道では、昔も今もフレンドリーに接してくれることから、TPOにあわせた行動をとっているものと推察されます。
一方、ミニュチュアダックスフントは、男性の来客に激しく吼え、女性の来客には全く無防備に腹を見せていました。

たった2頭の固体により、一概に比較、結論付けることは出来ません。また、どちらが優秀というものではありません。これからの豆柴 葵の成長がとても楽しみです。

そして、どちらも可愛くて、私の大切な宝ものです。

ちなみに、私が取り組んできた鳩レースを掲載した、ホームページもご覧いただけると幸いです。
男の放課後 レース鳩の世界

0 件のコメント: